億り人(資産一億円)に到達するまでの軌跡と、再現方法 -後編-

目次

経済的自由を目指して

株式投資の開始

トマ・ピケティは

R > G

というシンプルな不等式により、国の経済成長G(=給与の上昇)は、資産階級の投資リターンRには勝てないということを過去のデータから証明した。

つまり、ある程度の財務基盤(タネ銭)を確立して、投資をし、経済的に自由にならない限り、資本家に搾取される労働者として、この人生があと30年も続くと思うと、吐き気がしました

三菱商事は社員還元も素晴らしいですが一番の受益者は累進配当政策により株高、配当を享受している投資家です。(バフェット様、国内投資家)

その時の資産は結婚後の妻の貯金を含め1,000万円にも満たなかったと思います。
何とかして、資本家サイドに回らなければ自分は耐えられないという、背水の陣で資産形成に臨むことにしたのです。そこで考えたのは、

ゴール、1億円は遠すぎるということです。

遠すぎるゴールでは、心が折れ、資産形成の継続が困難となるため、ある程度のマイルストーンを置こうと考えました。まずは自身の立ち位置と、ゴールまでの道のりを可視化しようと思いました。それが皆さん同じみの以下です。


その当時アラサーの自分はマス層。まずは3,000万を狙い、そこから最速で5,000万円(所謂純富裕層)へ到達することが重要だと考えました。
インデックス投資の場合、株式の平均回帰リターンは7、8%であり、1,000、2,000万円程度ではスケールメリットを出せないと考えたからです。具体的な期限は見当もつきませんでしたが、ぼんやり40歳くらいでいけたらなぁというイメージでした。(実際はコロナの影響で二年遅れた)

株式投資の方針については、以下参照ください

ここで重要なこと

それは、Twitter、Youtubeでは様々な意見がありますが、大勢が傾いている時は危険ということです。これは靴磨きの少年という格言にもある通り、皆んなが騒ぎ出した時はそのセクター、銘柄は祭りの終盤という可能性が高いということです。

2021年を思い出して下さい。コロナの巣篭もり需要に加え、FRBの大規模金融緩和(量的緩和(QE)、政策金利の緩和)でGAFAMに加え、ハイパーグロース銘柄が軒並み爆上げしました。これは企業価値はDCFという将来CFを現在価値に割引いた数値である程度見積もられるからです。

金利が割引変数なので、低金利になれば当然企業価値は上がる。逆もまた然り。

これに飛び乗ろうとして起きたのが2021年のレバナス祭りです。結果は、ご存知の通り70%程度の暴落でした。またキャシー・ウッドのARKの暴落も記憶に新しいのではないでしょうか?ねこマンの友人もそれでやられました。2022年にインフレ抑制の金利上昇が見込まれていたため、

2021年にはNISAを除き一円も投資をしておりません。金利と株価は逆の相関があるからです。

実際2022年は教科書通りの暴落を招きました。(逆にいうと今はチャンスかも)

逆に昨年末に暴落したSOXL(半導体指数3倍レバレッジ)を200万円程サテライトで拾いました。これは宝くじ枠です。
※SOXLはNVIDIAの好決算を受け5月に70%値上がりしたので一旦利益確定しました。200万円程度の儲け。下記に詳細は記載。

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高金利時代の投資戦略

2023年の戦略としては、金利上昇でここ10年で一番安くなった債権、米国債(利回り3-4%をPFの30%程度まで拾っていく予定です。具体的にはデュレーションが高く、ゲインも狙える長期米国債を取りに行きます。
S&P500は右肩上がりなのでいつでもチャンスはありますが、米国債で利回り3%以上となると高金利時代の今しかないからです。

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高配当BDC銘柄(ARCC・エイリス・キャピタル等)によるFIRE

2023年現在株価も安定しており、配当利回り10%程度のARCCC(エイリス・キャピタル)に資産の一部を入れて今後の暴落時も安定した配当を得るというのも一案かもしれません。ただし、分散投資の意味でもPFの5〜10%程度にとどめるのが無難でしょう。

不動産投資

資産形成的には、実家に住む、社宅に住むというのがベストです。
実際ねこマンも結婚後は社宅に住んでおりましたが、2018年に社宅が取り壊しになるという理由で泣く泣く退去することとなりました。その際、賃貸も検討したのですが、

・FIREをすると会社員としての与信が使えず住宅ローンは難易度が高い
・住宅ローン減税1%と、ローン金利0.45%の差分だけ儲かる
・だいたい傾向として40前後で転勤がある
※但し、上記1、2は転勤したら原則使えません

という理由で、マンションを購入しました。終の棲家と考えるわけではなく、

財務レバレッジの一環として、インフレにも強い現物不動産を購入

したのです。つまり、賃貸を前提とした物件を選んだということです。

家庭内のDER(Debt Equity Ratio)は0.5以内の範囲でレバレッジをかけました。(これがサラリーマンの強みです)

最近ですと、DINKS、単身者も多く、都心駅近徒歩5分以内、日当たり良好な角部屋、洗練されたデザイン性に目を向け探しました。当然全ての要素をもつ物件は高くなるため一般的に皆んなが欲しがる70-80m2の物件は避け、60m2、2LDK程度の物件にすることで購入価格を下げ、最後は値下げをしフルローンで購入しました。

もともと、ルイス・バラカン、ピーター・ズントー、ミース・ファンデル・ローエといった建築の巨匠の住宅が好きだったこともあり、物件選びは楽しくできましたし、それにより年間200万円程度の不動産収入をいただいております。自分以外の一般消費者の目線で選ぶことが重要です。

この物件は貸し出しから1週間で客付けができ、契約開始まで1ヶ月しか無人期間がありませんでした。

振り返ると、2018年当時、巷にはオリンピック後に大暴落が起きるからそれまで待てという言説が多かったように記憶しております。また人口減少による資産価値の目減りも指摘されておりました。
ただし、空き家率が高いと言う話は、あくまで地方都市、限界集落の事例であり、ある程度の規模の大都市の都心駅近であれば然程リスクはないだろうという見立てのもと購入しました。
蓋を開けると、材料の高騰等でマンション価格は上昇し、結果、含み益も出ております。
やはり、地域特性も考慮し自分の目で見て、考えることが重要であると再認識しました。

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節約

資産形成= P/L(収入ー支出)+(資産額(B/S) × 運用利回り)

資産形成は上記で表されます。つまり攻めも重要ながら、守りも同時に行う必要があります。

まずは固定費の削減です。経費の可視化は神アプリマネーフォワードを活用

当時会社の借り上げ社宅であったため5万円程度に収まっておりました。
あとは、携帯を夫婦で格安SIMへ変更(IIJ)、加えて高いiphoneから脱却し、Huawei/LG電子のAndroidに切り替えました。
また変動費ですが、ねこマンは直毛なので数ヶ月に1度かるくパーマをかけていたのですが、もう見てくれなどなりふり構っていられないため、近所のよくわからないオカマが1人でやっている美容院(二千円)に変更、客層の7割はフィリピン人、残りはモンゴル人でした。
また、服もベースユニクロのみとして極力買わないようにしました。
(アウターなどの一点ものはデザイン性を重視して、セレクトで購入)これは一例です。

ここで重要なのは、5円、10円の安い卵を買うために隣のスーパーを梯子する、光熱費をケチるといった費用対効果の低いものはストレスになるため、除外しました。(2023年はバカになりませんが・・)
あくまで効果の高いものを継続的にできることを重視しました。

共働き

ここが家庭の事情で大きくことなり、再現性に影響のある点かと思います。
上場企業といっても、まだ30代前半、中盤では管理職でもなく給与もしれているため、極力妻に長く働いてもらうことをお願いしました。
また、日本の雇用制度上一度、ドロップアウトすると正社員の座を獲得することは至難の技だからです。

当然これは、ご家庭のお子様の事情にもよりますため、家庭により異なりますが、
恐らく、再現性にもっとも寄与するのがいかに共働きを継続できるかかと思います。

なぜなら1人で1500万円稼ぐ場合と、夫婦各々で900万、600万ずつかせぐ場合とでは、税率が異なり、後者の方が手取りが格段に増えるからです。また単独で1500万円稼げる人はそうそういないでしょう。

まとめ

以上のように共働きで収入を最大化、税金を抑え、支出を抑え、余剰資金を投資に回しリターンを得るというサイクルを10年続けることでようやく、凡人が達成できたもの

それが1億円となります。

いかがでしたか?時間差はあれど再現性はあるのではないでしょうか?
この記事が皆様のお役に立つ事を祈りつつ、全ての奴隷(労働者)に贈ります。

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ダイヤモンドZAi24年4月号 NISAで1億特集にインタヴュー記事掲載

週刊SPA!に記事が掲載されました

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • わたしも億もちまで貯めましたが、よくわかるようでわかりづらい記事でした

  • 共働きが、億り人に寄与するのはよく分かる。
    うちもまもなく億り人に。これも旦那が働いてくれているから。
    私も働き続ける。
    小池 義勝さん

    • ありがとうございます。そうですね、ご家庭の事情次第ですが夫婦二馬力で働くことは万が一の病気や、事故のリスク回避の観点からも重要だと思います。

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